2014年12月13日土曜日

こんにちは、黒木です。
さて今日は「 窓 」についておはなししたいと思います。

窓なくして家を語ることはできませんが
窓にも色々あります。
日本の場合一般的にはアルミサッシ
次に樹脂サッシ、アルミと樹脂の複合サッシが使われています。

今回は樹脂でもアルミでもなく
新展示場で採用した、木製サッシ(アイランドプロファイル社・日本)についてご紹介します。

ヨーロッパでは一般的な木製サッシですが
一部の建築家住宅以外では、日本ではあまり採用されていません。

木製というと、昔の「隙間だらけ、重たい」というイメージを
持たれている方もいらっしゃると思いますが
製造工程や金物でエアタイト(気密性)の問題も解決できますし
木なのでアルミサッシのように、窓枠部分が結露することもありません。
もちろんガラスもLow-E複層ガラスが標準です。
また、全て自由設計ですので、空間にあわせてオーダーできるのも最大の魅力ですね。

こちらの展示場でも、1枚約2メートル、計4メートルの引き違いサッシを採用し
住まいの中に「風景を取り込む」建築が実現できました。
引き戸(ヘーベシーベ)以外にも
横滑り窓(トップスイング)、縦滑り窓(サイドハング)、はめ殺し窓(FIX)を
用途に合わせて設置しました。

設計に携わっていただいた、秋山東一先生のお言葉で
建築は「 窓が8割 」とあったのですが
完成したとき、改めてそのお言葉に納得させられました。

こんないいこと尽くめの木製サッシ
なぜ普及しないの??と思われる方もいらっしゃるかと思いますが
最大の理由は「 金額 」
次に「 メンテナンス 」でしょう。。。

需要が少なければ当然金額は下がりません。。
やはり天然木、風雨にさらされる外部に使うものですのでメンテナンスは必須です。
アイランドプロファイルでは3年目、10年目
その後は10年ごとのメンテナンスを推奨されています。
私共でもメンテナンスを自分たちでできるよう、
2階部分は回転するトップスイングを採用しました。

ヨーロッパでは100年もつと言われている木製サッシ
日本でも普及させていきたいものです。


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